データに基づく意思決定を支えるデータマネジメントの取り組み

   大野様(左) 木村様(中央) 石田様(右)

商船三井システムズ株式会社
常務取締役 木村 良樹様

商船三井システムズ株式会社
ICT戦略推進部 ICT戦略推進第一チーム
チームリーダー 大野 修平様

商船三井システムズ株式会社
ICT戦略推進部 ICT戦略推進第一チーム
副長 石田 祐太様

ーー現在のお立場や役割を教えてください

(大野様より)
我々ICT戦略推進部のミッションは、「従来の社内業務の効率化・利便性の向上を目的としたICT利活用にとどまることなく、中長期的な企業価値の向上や競争力の強化に結びつくICT戦略立案・実行」です。現在、以下の5本柱を軸としたICT戦略を策定し、これらを実現することを目指しております。

【海上のICT】 
「高次元のサービス品質・安全・環境保全を実現」

【攻めのICT 】 
「ストレスフリーなサービスを提供し、新たな事業を創出」

【守りのICT】 
「生産性を向上し、高付加価値業務に注力」

【One MOL】 
「One MOLとして、グループとしての総合力を発揮」

【ICTガバナンス】 
「ICTガバナンス・リスク対策・サイバーセキュリティを強化」  

データマネジメントの取り組みは【ICTガバナンス】に該当し、2019年9月より石田を主担当に据えて本格的に検討を開始いたしました。

ーー現在推進しているデータマネジメントの取り組みについて教えてください

(石田様より)
船舶の自律運航、AI予測、最適化、可視化等々、当社内外で生成されたデータを積極的に活用した取り組みを進めています。これら取り組みを進める上で、質・量共に増えていくデータを費用対効果、運用効率、セキュリティも考慮した上で全体最適の観点から運用管理する仕組み作りに現在取り組んでいます。

ーーその中で特に論点になったことや、悩みごとは何でしょうか?

(石田様より)
データマネジメントという言葉がカバーする領域が多岐に渡るため、当社の現状を踏まえ、何からどう手を付けていくべきか、その検討に苦労いたしました。我々の立てた戦略が適切なものか、外部の専門家の意見を伺いたかったこともありMetafindコンサルティングにお声がけいたしました。  

ーーMetafindコンサルティングへの当初ご期待、支援内容、ご感想を教えてください

1.データマネジメント戦略策定コースの研修受講

(石田様より)
データマネジメント施策事例や企画策定・戦略策定フェーズの大まかな流れやタスク概要・成果物イメージを掴むことができました。また、フリーディスカッションの時間を設けていただく事で学んだ方法論を当社の現状を踏まえてどう現場に落とし込んでいくか意見交換をすることができたことも有益だったと思います。

(大野様より)
講義の内容はデータマネジメント戦略策定に関する教科書的なものだけでなく、他社でのデータマネジメント施策事例などを交えながら、マネジメントから承認を得る上で押さえるべきポイントや効果的に運用していくための必要な人材やその配置など、実践的な内容を多く含んでおり、当社の現状に沿ったアドバイスも頂くことが出来て非常に参考になりました。




2.事例紹介等のスポットコンサルティング

(石田様より)
データカタログ導入後、次なる打ち手を検討するにあたり再度Metafindコンサルティングにお声がけしました。ユーザ部門よりあがった現行データへの課題や要望を踏まえ、考えられるデータマネジメント施策を設定し戦略立案をするうえで助言をいただきました。2か月ほどの期間をおいて定点観測的に計3回のスポットコンサルを行っていただいたため、その時々で発生した悩みに応じて事例紹介や助言をいただけたのがありがたかったです。 

(大野様より)
当社が直面している課題に沿ってテーマを絞ってスポット的に講義を受け、困っている内容をピンポイントに相談が出来たので有意義でした。また、意見交換の流れで当初想定していたテーマから少し外れた話題になっても柔軟にご対応頂き、多くの学びを得ることが出来た。

(木村様より)
MDM(Master Data Management)が結局はスワンプから抜け出すだけのデータ品質を獲得する基盤であることを理解できました。

※取材日:2020年10月

会社概要

本社東京都港区虎ノ門2丁目1番1号 
商船三井ビル2階
創業1973年10月1日
資本金1億円
社員数160名(2020年3月末)
URLhttps://www.molis.co.jp/