データメッシュ
データメッシュは分散管理アーキテクチャの考え方のひとつであり、
データメッシュの提唱者であるZhamak Dehghani氏は、データメッシュを以下の4つの原則で説明している。(※)
①ドメイン別オーナーシップ(Domain ownership)
基盤に集中していたデータの所有権と責任を、ビジネスドメインに分散させる。ただし、この責任には、他のドメインと自分のデータを共有するときに、データだけではなくドメイン固有の業務知識も伝え、相手がデータを理解し使いやすくなるようにする必要がある。
②製品としてデータを扱う(Data as a product)
他のドメインユーザにとって理解しやすく、使いやすいデータにするための活動を絶えず行う。
このことから他のドメイン向けのデータの改善活動を「製品としてデータを扱う」(Data as a product)と呼ぶ。
③セルフサービス型データプラットフォーム(Self-serve Data Platform)
データの作成・維持・共有に、ドメイン内のできるだけ多くのメンバが自律的に参画できる仕組みを用意する。
データ専任職でなくてもドメイン内のデータ管理に貢献できる機能を提供することで、素早く効率的なデータマネジメントの実現を目指す。
④連邦型のガバナンスと自動化による支援(Federated Computational Governance)
ドメイン横断で遵守すべき共通のガイドラインを中央で策定し、各ドメインが責任をもってガバナンスする。(連邦型ガバナンス)
また、各ドメインがガイドラインの遵守を監視、評価するために、自動化を中心とした支援ツールを積極的に採用する。
※参考文献:
” Data Mesh” . Dehghani, Zhamak. 2022. Data Mesh. O’Reilly Media
https://www.oreilly.com/library/view/data-mesh/9781492092384/