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ESGとデータマネジメント

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Metafindコンサルティング代表の吉岡です。
新年1回目のブログではESG経営について取り上げようと思います。

ESG経営とは環境(Environment)・社会(Society)・ガバナンス(Governance)の3つの要素を重視する経営方法を指します。元々この考え方は、企業の行き過ぎた利潤追求への警鐘のため、国連が当時の機関投資家に向け提唱したのがきっかけと言われています。
リーマンショックを機に、機関投資家は投資先企業のESGに対する取組みを重視するようになりました。そのおかげで、日本国内でも上場企業を中心にさまざまなESG指標を開示し始めています。

  • 環境指標:エネルギー消費量、CO2排出量、など
  • 社会指標:障がい者雇用率、有給休暇取得率、など
  • ガバナンス指標:コンプライアンス違反件数、など

さて、企業はこれら指標をどのように集計しているのでしょうか。実はほとんどの企業が、データの収集や加工計算の大部分を手作業で行っているのが実情のようです。
例えば、エネルギー消費量について。事業所や部門から燃料や電気の消費量をメールで収集します。
また、障がい者雇用率や有給休暇消化率について。これらの情報は人事システムから容易に取得できそうに思いますが、人事システムで把握できていない非正規雇用者まで含めようとすると大変な労力を伴うと聞きます。
従来企業システムは、売上や支払など財務情報を中心に構築されてきました。一方、ESG経営で扱われるのは非財務情報が中心です。これらは、財務情報に比べシステム化・データ化されていません。
とはいえ、ESG経営が根付きつつある今、いつまでも手作業を続けるわけにはいきません。

これはデータマネジメントの出番ではないでしょうか?
例えば、環境指標に必要な資源や設備などのマスタについて。諸元情報が適切な粒度で正しく入力されているか点検してみましょう。
また、トランザクションデータについて。現場業務のデータ入力の方法を改善したり、生産設備にセンサーを取り付けるなど、データを安定して収集できる仕組みを検討してみるのもよいでしょう。

今年はESGに代表されるような非財務情報へのデータマネジメントに焦点が当たるように感じています。弊社も皆様に貢献できるように技術を研鑽していきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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