データオーナー
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『データオーナーは、自分の担当分野内のデータに関する意思決定の承認権限を持つ』
(DMBOK2「第3章データガバナンス」より抜粋要約)
オーナー(Owner)とは所有者という意味である。データの所有者であるデータオーナーは、データ要件を決める責任者であり、担当業務領域内のデータに纏わる全ての活動に責任を負う。
データオーナーはデータスチュワードと混同されがちだが、両者の違いについて、DMBOKでは次のように述べている。
『データスチュワードが適切な是正措置を講じる一方で、データオーナーには結果責任が生じる』(DMBOK2「第13章データ品質」より要約抜粋)
『データスチュワードは、「データの所有者であるデータオーナー(Data Owner)」と区別し、「オーナーではなくても、オーナーの代わりにデータに対して責任を持つ人」として定義される』(DMBOK2用語集より要約抜粋)
データオーナーの主な役割は次の3つ。
- 担当業務領域のデータスチュワードを指名・任命する。
- 担当業務領域のビジネス要件をデータスチュワードに伝え、データスチュワードが定めたデータ要件を承認する。
- データスチュワードが定めた成果物要件、及びデータアーキテクトが作成した成果物に対して承認を行い、その責任を負う。
経営や事業に資するためには、ビジネス要件を把握した上でデータを管理する必要がある。従って、「業務領域におけるトップ」がデータオーナーに就任するのが一般的。営業領域なら営業部門の部門長、人事領域なら人事部門の部門長が適任。一方で、業務活動に対して責任を負うことができないIT部門や社外のコンサルタント等はデータオーナーとしてはあまり適切だとは言えない。