データガバナンスサービス
データガバナンスが企業変革を推進する
データは人・物・金に次ぐ『第四の資産』と言われています。データから如何に価値を創出できるかが、企業経営の生命線です。
そのためデータに求められる要求レベルも一層高まってきており、データガバナンス体制を確立し経営や事業に資する環境を築くことが求められます。
データガバナンスとは?
DMBOKではデータガバナンスを「データを正しくマネジメントさせること」と定義しています(※1)。
例えば監査法人は顧客の財務プロセスを監督しますが、顧客の財務プロセスそのものを担うことはありません。
データガバナンスも同様に、データ統合基盤の構築やデータカタログの整備業務といった『データマネジメントを監督する業務』であり、データマネジメントそのものを実施するわけではありません。
※1 日本語版DAMA-DMBOK2「第3章データガバナンス:1.3 本質的な概念」P99より抜粋
データマネジメントがうまくいかない理由
昨今、各企業はIT主導でデータマネジメント環境の整備を盛んに行っています。
ただし仕組みの導入に終始し、期待された程効果が得られなていない企業が多いのも実情です。これに対して私たちは、データガバナンスが正しく組み込まれていないことに起因していると考えています。
例えば、せっかく統合マスタ管理システムを構築しているにも関わらず、拠点や工場ではローカルマスタが運用され続けていては、運用コストも嵩み効果も半減しています。仕組みの導入だけで終わらせず、その仕組みを上手く機能させるためには、データガバナンスを実行することが非常に重要です。
データマネジメントとデータガバナンス
データマネジメント と データガバナンス はしばしば混同されたまま使われることが多いです。
本来は、職務を「実施する側」と「監督する側」に分離し、正しくデータマネジメントが行われるよう、中立的な立場で監督することが、データガバナンスです(※1)。
データマネジメント(実施側) | データガバナンス(監督側) |
データアーキテクチャ 事業や地域を横断したデータ統合基盤を築く |
・統合基盤内のデータは配置・連携ルールを整備する ・類似する統合基盤を構築させない |
マスタデータマネジメント 事業や地域を横断してマスタを統合する |
・統合マスタの利用を徹底させる ・ローカルマスタを発生させない |
データセキュリティ 機密情報へのデータアクセスを制御する |
・権限付与責任者と承認プロセスを決める ・ポリシーに則り運用されているか監査する |
※1 日本語版DAMA-DMBOK2「第3章データガバナンス:1.3 本質的な概念」P99より抜粋
データガバナンス・プログラム
DMBOKではデータガバナンスを政治の世界に例え、立法・行政・司法の3つの機能が必要であると定義しています(※2)。
データガバナンスはその実行の前にデータガバナンス・プログラムの整備を必要とします。その際、この3つの機能に当てはめながら検討することで、バランスの取れたデータガバナンス・プログラムを策定することができます。マスタデータマネジメントを例に、データガバナンス・プログラムを考えてみると次のようになります。
●立法:標準マスタを決め、標準マスタの利用ルールを定める。
●行政:周辺システムのリプレース活動を監視し、標準マスタに切り替えさせる。
●司法:フェーズゲートを設け、ローカルマスタ構築を監視統制する。
※2 日本語版DAMA-DMBOK2「第3章データガバナンス:1.3.2 データガバナンス組織」P100より抜粋
データガバナンスの体制
データガバナンスを実行するには、データスチュワードとデータアーキテクトの専門メンバーを任命する必要があります。
データスチュワードは、データガバナンスの実行責任を担います。ビジネス要件を踏まえたデータのあり方を考える必要があるため、業務部門から選出します。
一方でデータアーキテクトは、データスチュワードの支援が役割です。ITやデータマネジメントに関する専門知識が求められることから、IT部門から選出するのが良いでしょう。
このように業務とITの混成チームが組織化できるのが理想です。
エンタープライズでデータガバナンスを実行する際は、この混成チームを各部門に配置し、当該部門内のデータガバナンスをそのチームに移譲します。また中央組織としてデータガバナンス・オフィス(データガバナンスの推進)と、データガバナンス委員会(最終意思決定、部門間調整)を設置します。
Metafindコンサルティングのデータガバナンスサービス
Metafindコンサルティングでは、事前検討からガバナンス運用までの、さまざまフェーズにおけるコンサルティングサービスをご提供しています。また、ご支援方法についても、知見提供型からアウトプット作成型まで、お客様のご事情に合わせて対応できます。
●ご支援方法1:知見提供中心型ご支援(お客様側でアウトプットを作成)
コンサルタントA(50%)
●ご支援方法2:アウトプット作成型ご支援
コンサルタントA(50%)+コンサルタントB、C(100%)
サービス メニュー |
概要 | アウトプット | 支援事例 |
【Pre-Study】事前検討フェーズ 目安:1日~1か月程度 | |||
データガバナンス教育 | DG体制を構築するために必要な基本知識やフレームワーク、導入事例などを学ぶ。 | ー | ・DM戦略策定コース ・DG体制構築コース |
データガバナンス・ワークショップ支援 | 教育で学んだフレームワークを自社に当てはめ、DG体制の構築を仮想体験する。 | ー | ・DG組織検討ワークショップ |
【Planning】企画策定フェーズ 目安:3カ月~半年程度 | |||
データガバナンス企画立案支援 | 経営や事業戦略を踏まえ、必要とされるDMとなるDG施策概要(ポリシーや組織体制等)や導入計画を企画書にまとめる。 | ・DG企画書 | ・グローバルSCMためのDM環境整備とDG体制構築企画 ・EA再構築におけるデータアーキテクチャの見直しとPJ推進体制の整備企画 |
【Strategy】戦略策定フェーズ 目安:半年~1年程度 | |||
データガバナンスプログラム策定支援 | DG施策を具体化し、ポリシーや標準成果物、DGプロセスを定義し、DGプログラムとして整理する。 | ・DGプログラム | ・データ標準化ポリシー策定 ・機密情報のデータ利活用アクセス権ポリシー策定 |
データガバナンス体制構築支援 | DGを実行する組織と役割、必要とされるスキルセットを定義し、人材育成プログラムを整備する。 | ・DG組織体制図 ・役割スキルセット ・人材育成プログラム |
・全社DX推進とDG体制構築 ・DMリテラシー向上のための人材教育プログラム整備 |
【Control】ガバナンス運用フェーズ 目安:1年~ | |||
データガバナンス・オフィス運営支援 | DGオフィスメンバーとして、DGプロセスの実行、課題管理を行う。 | ・プロジェクトレビューレポート ・課題管理表 |
・全社再構築DGオフィス運営 ・データカタログ運用支援 |
評価/アドバイザリー | 客観的な立場からDM/DGの運用状況を評価し、問題提起と解決策の提言を行う。 | ・DG評価レポート | ・DM/DG運用評価 |
動画ライブラリ
データガバナンスをこれからご検討される方、既にデータガバナンスを実行されている方も、お気軽にお問い合わせください。
●「データガバナンス入門 ~いまさら聞けないDXに必要なデータガバナンスとは?~」
●「DX推進におけるデータセキュリティとガバナンススキームの構築」
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